れっつ hang out

ひまをつぶしましょう

物語に寄り添うかっこよさ:tricot「いない」

春の呪い』がドラマ化されていまして、ドラマは観ていないんですが、ドラマ主題歌のtricot「いない」がとても良いです。

J-WAVEの土曜朝の番組『RADIO DONUTS』のゲストでヴォーカルの中嶋イッキュウさんが出演していて、その時は寝ぼけた意識できちんと聴いていなかったけど、脳みその片隅に情報がメモされていました。

今思い出してYouTubeでミュージックビデオを観てみたら、めちゃくちゃ素晴らしかったです!


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曲もかっこいいし、歌詞も『春の呪い』にすごく合ってる。

MV自体も『春の呪い』っぽさ全開。小西先生(漫画原作者)のあの独特の暗いパワフルさがそのまま音楽になっていて、「tricot、すごっっ!!」って驚きました。

しかもリピートすればするほど音楽自体が気持ちよくて、こういうのをスルメ曲とかいうんですかね。

 

もともと音楽がついてない、作中にもなんの音楽要素もない2次元の物語を、これだけ巧みに音楽に昇華できて、さらにそれが物語に寄り添ってより原作をもパワーアップさせてしまう。優れたアニソンとかドラマ主題歌ってそういう力があります。

音楽を聴くだけで、聴衆を物語の世界へトリップさせてしまう。漫画を開かなくても、動画を観なくても、一瞬で作品世界に浸らせることができる。

魔法のような、まさに職人技です。

 

tricotは存在感があって気になるバンドでしたが、楽曲を繰り返し聴くことはこれまであまりなかったんですよね。

でもこの「いない」は『春の呪い』の力と相まってすごく気分が上がるので、間違いなくプレイリスト入りです。めちゃくちゃいい音楽に出会えて嬉しい。幸せ。おわり。