れっつ hang out

ひまをつぶしましょう

『なぎさ』

面白い小説を読みたいとき、期待を裏切らない作家が山本文緒大先生。 『なぎさ』を読みました。やっぱり、すごく面白かったです。 なぎさ (角川文庫) 作者:山本 文緒 発売日: 2016/06/18 メディア: Kindle版 本を手に取りパラパラ目を通すと、目についたのは…

自分を守るために:『1%の努力』

ひろゆき『1%の努力』、何かがすごく役に立ったわけではないけど、色々と思うところがあった書籍でした。 1%の努力 作者:ひろゆき 発売日: 2020/03/05 メディア: Kindle版 帯にあるような「頭のいい生き方」については、正直どの辺が頭がいいのかよくわか…

忘れられない:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

大事なことなので最初に書きますが、このブログは全ての記事がネタバレだらけです。 私自身がネタバレを全然気にしない性質なので。 でも、この映画はできれば前情報無しで観た方がいいなと思いました。 それが『シン・エヴァンゲリオン劇場版』です。 www.e…

現世に希望のない人に:『無職転生 ~異世界行ったら本気だす』

今月31歳になります。 他人が病気や事故で31歳で亡くなったら「まだ若かったのに」と思いますが、 自分が31年生き延びたことを振り返ると「なんて長い人生だろう」と感じます。 コロナ禍で自宅に引きこもっているせいなのか、仕事がつまらないからなのか、 …

集中力と才能:『左ききのエレン』

「明けましておめでとうございます」って年明けていつくらいまで使うんでしょう。 明けましておめでとうございます。 2021年も相変わらず大変な世の中で、ニュースで首都圏の感染者数を耳にするたびに外出するのがますます億劫になります。 10代の頃からイン…

金はひねくれたシワをのばすアイロン:『パラサイト』

先日、帰宅途中に怖い場面を見ました。 平日夜の帰宅ラッシュだったのか、人の往来が激しい駅の出口付近で 推定40代くらいの女性がうっかり前方を歩いていた年齢不詳の男性の踵を踏んでしまったのです。 するとその踵を踏まれた男性はものすごい勢いで女性を…

絶望したまま生活する:『心臓』

さらっと読めるけど心に傷跡をのこすような漫画に出逢いました。 心臓 (トーチコミックス) 作者:奥田亜紀子 発売日: 2019/07/24 メディア: Kindle版 結構前から気になってたんですが、なんとなくスルーしていた作品。 取引先からAmazonギフト券をもらったの…

『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』

村上春樹『海辺のカフカ』が本当に好きなんですが、紙の本を所有するのがイヤで図書館に借りに行きました。 その時ついでに手にしたエッセイが面白かったです。 サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3 作者:村上 春樹 発売日: 2012/07/09 メディア: ハードカバー…

調子が悪くても:『夢も見ずに眠った。』

最近精神的に調子が悪いです。 仕事でミスが続き、いつも時間に追われている心地がしてイライラし、何をしても楽しくない。 季節の変わり目だし、このご時世だし、不調の原因を考え出したらキリがないですね。きっと同じような方は世の中にたくさんいるだろ…

ひとに勧めたくなる映画:『恋人たち』

お盆ですが猛暑のニュースにビビって家から出る気が起きない30歳の夏。 暇なときGYAOの無料映画欄をのぞくのですが、今とてもいい映画やってました。橋口亮輔監督作品『恋人たち』。 恋人たち 発売日: 2016/09/07 メディア: Prime Video 今月30日までGYAOで…

ルーティーンワークの孤独:『オールドファッションカップケーキ』

私はまったくもっていわゆるparty people略してパリピではない、のですが 今年の夏はフェスもなければ花火大会も縁日もない、そのことに非常に憂鬱になっていて大変気分の晴れない日々を過ごしています。 別に毎年海辺でBBQしていたわけでもキャンプに繰り出…

生まれてくるとこ間違えたねって:『マイ・ブロークン・マリコ』

昨日書店でデザイン技工に関する棚をぼーっと見ていて、そこに『新しいコミックスのデザイン』という本があり、手に取りました。 新しいコミックスのデザイン。 発売日: 2020/06/23 メディア: 大型本 表紙の山本さほさんの絵に惹かれて読んでみると、このブ…

夏の黎明:AAAMYYY「Leeloo」

AAAMYYYはここ数ヶ月気になっているアーティストです。 私が彼女を知ったのは結構遅くて、今年の1月にTENDREのライヴでキーボードとコーラスをやっているのを観てからでした。 ステージ上のAAAMYYYは独特の声と舞台映えする白い肌が印象的でした。 ライヴの…

なんだってマーケ:『ぼくは愛を証明しようと思う。』

大学で専攻した心理学は、そこそこ面白かったですがあまり夢中にはなれませんでした。面白かったなーってだけで、卒業したあと生活に役立てることもなかったし、学んだ知識もぼんやりとしか記憶に残っていませんでした。 だからびっくりしたんですが、藤沢数…

熱い情念:「死ぬのがいいわ」

藤井風のアルバムが本当に本当に良すぎて言葉を失うくらいなんです。 HELP EVER HURT NEVER(初回盤)(2CD) アーティスト:藤井 風 発売日: 2020/05/20 メディア: CD 「優しさ」のイントロを初めて聴いたときの時の止まるような感動もとても忘れがたいのですが…

水は命:『We the Bathers』

素敵なショートフィルムを観ました。 石鹸などで有名なブランド”LUSH”のチャンネルで限定公開されている、水とバスタイムにフォーカスしたショートフィルムです。 『We the Bathers』は、ロンドン在住のフィービー・アーンシュタイン監督が世界12の場所で出…

私を少し掬い上げてくれるもの

昨年夏に都心勤務になって、都会とお出かけが好きな私は意気揚々としていたものですが、まさか1年も経たずに狭いマンションに缶詰になる日々か来るとは考えてもいませんでした。 在宅勤務は昔からの夢でもあったのでそれはそれでありがたいことなのですが、…

同性を愛することと自身を慈しむこと:『生のみ生のままで』

最近私がひたすらに考えているテーマが「いかにして自分を慈しむか」なんですが、 先日読んだ綿矢りさ『生のみ生のままで』は予想外の角度からこのテーマに一石投じる良作でした。 【上下合本版】生のみ生のままで (集英社文芸単行本) 作者:綿矢りさ 発売日:…

『美容は自尊心の筋トレ』

多くの日本人に必要と思われる本が長田杏奈『美容は自尊心の筋トレ』です。 美容は自尊心の筋トレ (ele-king books) 作者:長田 杏奈 発売日: 2019/06/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) 表紙の感じがぱっと見女性向けですが、男性にも読んでほしいと思い…

子供のいる世界といない世界:『ここは私たちのいない場所』

先日30歳になりました。三十路。まさかこんなに生き延びるとは・・・って感じです。 30歳になってもまだ知らない素敵な作家さんが、物語がたくさんあるものです。 ここは私たちのいない場所 (新潮文庫) 作者:白石 一文 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019…

人間の嫌なところ、に共感:『妻の超然』

クスッと笑えて、ちょっと切なく、どことなく怖い中編集にであいました。 妻の超然 作者:絲山秋子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/04/12 メディア: Kindle版 絲山秋子さんの作品は半分〜4分の3くらい読んでるかもしれません。 小田原とかつくばとか群…

存在を消すために心を砕く

お正月休みですっかり緩んでリラックスしていたのに、あっという間に仕事に飲み込まれ殺伐とした日常生活がやってきて、相変わらず冴えない人生を送っています。 久しぶりに山田詠美さんの小説を読みました。 姫君 (文春文庫) 作者:山田 詠美 出版社/メーカ…

人生から生まれる音楽『はじまりのうた』

今年の年末は9連休。なにかと忙しくて消耗した12月の疲れを癒すように、漫画や映画や音楽を摂取しては夕方まで眠って引きこもっています。 年の瀬に映画で今しがた号泣しました。『はじまりのうた』で。 はじまりのうた BEGIN AGAIN(字幕版) 発売日: 2016/02…

架空のお葬式と現実の葬式

今月の上旬に、父方の祖父が亡くなりました。 二十数年前に曾祖母が立て続けになくなって以来、本当に久しぶりに葬儀というものに参列しました。 はるか昔に参列したその曾祖母の葬儀は、幼かったこともあって記憶が断片的です。したがって自意識のはっきり…

昨日よりマシに生きたい:「明日こそは/It's not over yet」

今週のバビロン(アニメ)を観てから気が滅入っています。。ショックすぎて。 生理前だからとか、寒くなってきたからだとか、仕事がいまいち上手くいかないからだとか、他にもいろんな原因があるのかもしれませんが、とにかくどこか憂鬱で、億劫で、気分が塞…

知を愛し求める:『know』

現在放送中のアニメ『バビロン』がめちゃくちゃ面白くて、原作者の野崎まどさんの著作を漁っています。 『know』はバビロンとはまた違った雰囲気で、やはりこれも示唆に富む良作でした。 know (ハヤカワ文庫JA) 作者: 野崎まど,シライシユウコ 出版社/メーカ…

もう一人の私、もうひとつの人生:『ブルーもしくはブルー』

山本文緒さんの作品は本当にどれも暴力的なまでの面白さだと感服しました。 ブルーもしくはブルー (角川文庫) 作者: 山本文緒 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1996/05/01 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ (77件) を見る ドッペルゲ…

どんな銃で鎮魂されたいか:『炎炎ノ消防隊』

今週ずーっと頭から離れないアニメが『炎炎ノ消防隊』でした。最新話がとても印象的で、鎮魂とか信仰とか弔いとか、そういうことをただただ思い巡らせていたのです。 炎炎ノ消防隊 Blu-ray 第7巻 出版社/メーカー: DMM pictures 発売日: 2020/03/27 メディア…

のんきなおじさんになりたい:『水は海に向かって流れる』

常々思っていることに、「のんきな大人になりたい」というのがあります。 見方によってはすでにじゅうぶんのんきな大人になってるのかもしれませんが、自分の理想とする”のんきな大人”の見本のような人を目にすると、私はまだまだ肩の力が抜けきれてないなぁ…

人生リセットボタンを押すか押さないか:『カルテット』

2次元が大好きでアニメや漫画やゲームばかり目がいきがちですが、最近テレビドラマも面白いなぁと思ってよく観てます。 カラオケでいつも「おとなの掟」を歌うんですが、この曲が主題歌であるテレビドラマ『カルテット』は観よう観ようと思っているうちに時…