れっつ hang out

ひまをつぶしましょう

夏の黎明:AAAMYYY「Leeloo」

AAAMYYYはここ数ヶ月気になっているアーティストです。

私が彼女を知ったのは結構遅くて、今年の1月にTENDREのライヴでキーボードとコーラスをやっているのを観てからでした。

ステージ上のAAAMYYYは独特の声と舞台映えする白い肌が印象的でした。

ライヴの後調べてYouTubeを観たりInstagramを見たりしました。

その後ラジオでShin Sakiuraとのフィーチャリング曲が流れたり、アニメ『BNA』のEDで毎週聴いたりするうちにますますハマりました。

 

そんなAAAMYYYが今月リリースした新曲「Leeloo」が、かなり不思議な迫力で心に響いたので記録しておきたいと思います。


AAAMYYY // Leeloo

最初にラジオからイントロが流れてきた時、夢から醒めたような冷たさと、郷愁みたいな懐かしい淋しさがありました。

それから歌い出しの「8月の〜夜は短〜し〜」がピタッとハマって、最初に感じた淋しさは、夏休みの夜にひとりで歩いてる時に感じる感覚に近いのだと分かりました。

 

夏のむわっとした蒸し暑い夜に近所のコンビニに行った帰りや、友人と夏祭りに行って別れたあと帰路につくときの、あのなんともいえない刹那の感覚を見事に音楽に昇華させた感じがしました。

日本には春夏秋冬と大きく4つの季節がありますが、「同じ夏は二度と来ない」という言い方は”夏”以外あまりハマらない気がするんですよね。

私は暑いのがとても苦手ですが、それでも夏という季節が一際特別な概念であるとは長年感じていました。それが何故なのかなかなか言語化できませんでしたが、その一つの答えをこの曲に教えてもらった感じです。

 

サビの幻想的で開放的な音の広がりも素晴らしく、歌詞も皮肉っぽい諦念があって絶妙にマッチしています。

愛と言えば許されるし

懺悔すればそれでおしまい

この言葉すごいパワーだなと感心しました。

少し乱暴にも思える割り切った雰囲気が、特に今年のような抑圧的で息苦しい夏に本当によく合っていると思います。

 

10代の頃にこの曲があったらどんな気持ちになっただろうと想像したりしました。

連想喚起力がある曲なので、いろんな人に聴いてほしくて、他人がどう感じたか知りたくなる、そんな歌でした。おわり。

 

***

 

Amazonの方が価格高い?なんでだろ。

Leeloo

Leeloo

  • AAAMYYY
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Leeloo

Leeloo

  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: MP3 ダウンロード