『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』以来とても泣いたアニメです、現在放映中の『風が強く吹いている』。
あらすじは以下。
寛政大学4年の清瀬灰二(ハイジ)は肌寒い三月、
類まれな「走り」で夜道を駆け抜けていく蔵原走(カケル)に出くわし、 下宿の竹青荘(通称・アオタケ)に半ば強引に住まわせる。
ハイジには「夢と野望」があった。
高校時代の怪我による挫折。
でももう一度、走りたい、駅伝の最高峰・箱根駅伝に出て、
自分の追求する走りを見せたい。その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかない。
そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。
竹青荘は特異な才能に恵まれた男子学生の巣窟だった。
寮生のため炊事をこなすハイジをはじめに、大学に5年在籍している25歳ヘビースモーカーの ニコチャン先輩(平田彰宏)、
双子の兄弟・ジョージ(城 次郎)とジョータ(城 太郎)、
留学生のムサ(ムサ・カマラ)、実家が山奥のど田舎にある神童(杉山高志)、
司法試験に合格済の音楽フリーク・ユキ(岩倉雪彦)、
クイズ番組好きのキング(坂口洋平)、
金と時間のすべてを漫画に捧げる王子(柏崎 茜)...。
そんな個性豊かな面々が、その竹青荘が実は 「寛政大学陸上競技部錬成所」であることなど知らずに共同生活を送っていた。
ハイジは彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱根」に挑む。
たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界など、 壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどりつけるのか―。
「走りとは力だ。スピードではなく、一人のままでだれかとつながれる強さだ。」
(アニメ公式サイトより)
今週放送された第16話は、主人公たちが満を持して箱根駅伝の予選会に出場し、ギリギリの記録で本戦出場が決定した回でした。
結果発表の、本戦出場が決まった瞬間、「よかった〜!!!!!!」と思わず号泣してしまい、そしてふと、物語と彼らの行く末にのめり込んでいた自分に気づきびっくりしました。
私は普段テレビでスポーツ観戦をしたりしないので、ワールドカップも甲子園もフィギュアスケートも、リアル世界の箱根駅伝でさえ必死に応援したり観戦したりすることはないのですが、毎週紆余曲折ありすったもんだしていたアニメの中の大学生たちに、知らず識らずのうちに心奪われ本気で応援していました。
スポーツの力ってすごいですね。物語上で、実世界ではないのに、ここまで心動かせるとは・・・本当に驚きました。
物語の始まりの頃、「箱根なんて絶対無理でしょ」って感じの10人だったのに、だんだんみんなが本気になってきて、まさかまさかで本当に箱根で走れることになって、ああ、本当に頑張ったね、よかったねって、自分でも引くほど感動しました。涙がこみ上げるってこういう感じでしたね。。久々だったのでなんだか少し戸惑ってしまいました。
私は何も頑張らずただ毎週娯楽として観ていただけなのに、どうしてこんなに胸に迫るのだろうととても不思議な気持ちです。
『響け!ユーフォニアム』もそうですけど、若者がスポーツや芸術や勉学や、何かに打ち込む姿を見ると、自分が失った”何かに打ち込む・夢中になる楽しさ”をいやが応にも思い出して、胸が苦しくなるのかもしれません。
自分自身が、もう何にも無我夢中になれないから、この作品の登場人物たちのように必死に何かに打ち込む姿が眩しくて羨ましくて心動かされてしまうんですね。きっと。
原作も読んでみようと思います。おわり。
Kindle版もありますね。