れっつ hang out

ひまをつぶしましょう

過剰な愛に萌える:『殺し愛』

また近所の本屋で面白い漫画を発見しました。

さらっと読むつもりがキャラクターがかなり魅力的で、どんどん続きが気になってしまいます。

 

あらすじは以下。

殺し屋組織に属する女性賞金稼ぎのシャトーは、ある日の現場で、謎の賞金稼ぎ・リャンハと鉢合わせる。圧倒的な実力差を見せつけられて万事休すかと思われたが、リャンハが要求してきたのは連絡先の交換。そしてその日から、リャンハにストーキングされる日々が始まった…。Pixiv閲覧数100万突破の殺し屋サスペンス。 

コミックウォーカーより)

シャトーみたいな無口で無愛想で技術があって端正な顔立ちの女の子も好きだし、リャンハみたいなデフォルトが笑顔で物腰柔らかなのに非道で影があって強くてでも愛がある男も好きです。

リャンハがシャトーに過剰とも言えるほど愛情をもっているのは、シャトーの知られざる過去に理由がありそうなんですが、5巻まで読んだところではまだ真相はわかりません。

 

シャトーはまだリャンハにほだされてはいませんが、何度も自分の危機を救ってくれて、理解不能なほど好意を表してくるリャンハを無下にはしなくなってきていますね。

私は乙女ゲームや少女漫画に1人はいる、無条件に見えるほどひたすらに主人公ちゃんを愛してくれる懐の深い男性キャラクターに、クールな主人公ちゃんが翻弄されつつも心の底では惹かれている展開がかなり好物であることに気づきました。

というか誰しも憧れませんかね。底なしに愛情を注いでくれる(しかもイケメンの)他人に出会えることなんて、奇跡よりも低い確率だと思うんですよ。他人なのに、見返りを与えてるわけでもないのにやたらと自分を愛してくれる、しかもこちらが冷たくあしらったりひどいことしているのにそれすらも受け入れてしまうほどの深い愛情を注がれるわけです。まずなさそうですよね。

でも、あまりに現実的でないこの状態に説得力を持たせるのが”知られざる過去にあった何か”であり、それが読者をより引き込んでくれるんですね。物語ってこうしてつくられていくんですねぇ。まんまと萌えました。

 

他にもシャトーの同僚のインド人の少年やシャトーを妹か娘のように可愛く思っている事務所の社長、敵側の謎の組織のちょっと頭おかしそうなボスや殺し屋たちそれぞれのキャラクターがとても立っていて、ストーリーの奥深さというよりはキャラ萌えサスペンスといった趣を強く感じる作品です。

こういう作品が綺麗な作画と秀逸な脚本でアニメ化されたら本当に素晴らしいですね。すでにドラマCDにはなっているそうなので、なんだか期待してしまいます。

リャンハはCV.遊佐浩二さんだそうです。ぴったりだ〜ドラマCDも聴きたくなってきました。おわり。