れっつ hang out

ひまをつぶしましょう

『剣が君』

乙女ゲームがすっかり日常に溶け込んでおります。

以前から気になっていた作品『剣が君』のVita版をプレイしました。

剣が君 for V 通常版 - PS Vita

剣が君 for V 通常版 - PS Vita

 

あらすじは以下。

1633年の日本。鬼丸国綱、童子切大典太三日月宗近、数珠丸の5本の剣からなる「天下五剣」をかけて、各地では剣取り御前試合が行われていた。 そんな中、幕府ではあらたに駿府城代の正妻に久姫を嫁がせる話が持ち上がっていた。 町娘・香夜は久姫と顔が瓜二つという理由で、幕府の者から久姫の代わりに駿府までの花嫁行列に出てほしいと頼まれることとなる。 初めは断るものの、度重なる幕府側の圧力を打破するべく香夜はその頼みを承諾する。 そのことが彼女と、そして愛する人の運命を大きく変えることになるとも知らずに。 

Wikipediaより)

正確には、現実とよく似た別の世界、人間の他に鬼と妖怪が共に暮らす”日の本”を舞台にした物語です。

徳川家光が将軍の頃で、家光も登場します。

序章では、家光は悪役なのかと思っていましたが、話を進めると「家光、いいやつじゃん」と思ってしまう場面が結構ありました。見た目もなんかかっこいいですし。

 

私は以前幕末を舞台にした『花咲くまにまに』という乙女ゲームを途中で断念したことがあります。

結構評判の良かったゲームで、萌えどころも確かにあったのですが、どうにも歴史物の世界観にいまひとつノリきれなかったのです。

今回の『剣が君』も、最初は全然面白さがわからず、最初に攻略した九十九丸のルートを全部済ませた時には「これはいまひとつに終わりそうかな・・・」と半分がっかりしていました。

しかし、2人目に選んだ黒羽実彰から徐々に面白くなり、3人目に選んだ螢に至っては大好きになりました。

攻略した順に思ったことを書いておきます。

 

【九十九丸】

食い意地のはったゾンビ、という説明ではあまりにも乱暴かもしれませんが、いまいち萌えどころのない人でした。

他の人のルートではそこそこいい働きをしてくれました。

 

【黒羽実彰】

剣聖の隠れ切支丹。見た目も美しく、声も最高です。

でも、小料理屋の若旦那になった姿はなんだかおかしくて笑ってしまいました。

本人が幸せならいいのですが。

 

【螢】

吉備の国で人間にひどい扱いをされた鬼で、それでも人と鬼がともに暮らせる世の中を目指す人です。

照れてる男の人が大好物なので、螢はとっても萌えました。

作品の事前情報を全然持っていなかったので、螢が鬼だとわかった時はすごく驚きました。

鬼は差別の象徴、暗喩ですね。様々な作品で繰り返し描かれるテーマですが、素直に応援したくなる健気で可愛い人でした。

 

【縁】

ぱっと見ちゃらんぽらんで、実はお殿様の人。

縁は序章や他の人のルートでは本当に愛い奴なのですが、本人のルートはどれも釈然としないエンディングでした。

縁は農民となるより、やはり侍であってほしいです。でも剣の道を選ぶとどのみち死んでしまう・・・非常に惜しい人です。

お殿様と恋愛するのは相当に厳しいのですね。現実を突きつけられました。

 

【鷺原左京】

近江の鬼に家族を殺され、復習だけを胸に裏社会で生きてきた元名家生まれの人。

攻略対象の中で1番好きです。すごく怖い人、でも美しい人です。

最初は「商人の娘はのんき」呼ばわりでびっくり、敵意すら感じる態度でしたが、

香夜への好意が生まれてからの左京は非常にわかりやすい少女漫画の王道ヒーローでした。

最後に花嫁行列仲間が全員で助太刀してくれたシーンもとても感動的でした。

左京が救われなかったルートでも、悲しく切ない展開がかえって良かったです。

共に地獄に落ち業火に焼かれているのに、当人たちはそれでも幸せそうなエンディングは特にいいですね。

周りから見たらとても不幸なのに、本人たちにとっては幸福であるという形は、物事のあり方として大好きです。

でも、最も好きな左京のエンディングは本物の花嫁行列をするルートです。

仇討ちを成し遂げ、自分の家を再興し、愛する香夜の到着を待つ左京の横顔が、このゲームの数ある場面の中で1番美しいと思います。

 

【鈴懸】

高尾の山で天狗と妖怪に育てられた人。

鈴懸もなかなか可愛い人でした。結構癒された気がします。

先日仕事の飲み会で真夜中まで飲んだ後、帰りの夜道で思わず「鈴懸〜会いたいよ〜」とつぶやいてしまいました。気が滅入っていたのかもしれません。

彼はいい男ですよね。実は1番男らしいように思います。

 

以上6名の攻略対象を終えた頃には、『剣が君』の世界観にどっぷり浸っていました。

また、このゲームは音楽も大変良く、調べたところあの亀岡夏海さんが手がけているそうですね。どうりで『Black Wolves Saga』の音楽が脳裏をちらついたわけです。

亀岡さんの音楽は本当に美しいですね。

 

それにしても、このゲームには惜しいところもいくつかあります。

まず、サブキャラクターの方が総じてイケメンであるところです。

序盤から出てくる柳生三厳、縁の兄でもある松平辰影、螢の上司でもある御用聞きの金四郎、冒頭でも述べた徳川家光と、脇役の方が見た目が好みなんですよね。

最初本気で柳生三厳から攻略しようと思ってましたもん。彼が攻略対象でないなんて・・・。

そしてシステム的な話ですが、未読も飛ばしてしまうジャンプ機能はやはりあまり使い物になりません。

 

さらにもう一つ、これは個人的なことですが、主人公の名前の「香夜」。

ほぼ私の実の母親の名前でして、キャラクターが香夜香夜呼ぶたびに、頭の隅に自分の母親がちらついて若干いらいらしてしまうのでした。すみません。

しかしやはりキャラクターに名前を呼んで欲しいので、主人公の名前はデフォルトにしておきたいのでした。おわり。

 

【参考品】

亀岡夏海さんの傑作ともいうべき素晴らしい音楽が散りばめられたゲームです。私はWindows版のBloody NightmareとPSP版のLast Hopeを4年前にプレイしました。上記のVita版は多分その両方のストーリーが楽しめるのではないかと思います。

 

花咲くまにまに (通常版)

花咲くまにまに (通常版)

 

幕末の江戸を舞台にしたゲーム。やはり前にPSP版をプレイし、金髪の兄ちゃん(宝良?)の攻略を残して手放してしまいました。木戸孝允とかが出てきた記憶があります。評判はまあまあいいゲームです。