れっつ hang out

ひまをつぶしましょう

人間の嫌なところ、に共感:『妻の超然』

クスッと笑えて、ちょっと切なく、どことなく怖い中編集にであいました。 妻の超然 作者:絲山秋子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/04/12 メディア: Kindle版 絲山秋子さんの作品は半分〜4分の3くらい読んでるかもしれません。 小田原とかつくばとか群…

存在を消すために心を砕く

お正月休みですっかり緩んでリラックスしていたのに、あっという間に仕事に飲み込まれ殺伐とした日常生活がやってきて、相変わらず冴えない人生を送っています。 久しぶりに山田詠美さんの小説を読みました。 姫君 (文春文庫) 作者:山田 詠美 出版社/メーカ…

人生から生まれる音楽『はじまりのうた』

今年の年末は9連休。なにかと忙しくて消耗した12月の疲れを癒すように、漫画や映画や音楽を摂取しては夕方まで眠って引きこもっています。 年の瀬に映画で今しがた号泣しました。『はじまりのうた』で。 はじまりのうた BEGIN AGAIN(字幕版) 発売日: 2016/02…

架空のお葬式と現実の葬式

今月の上旬に、父方の祖父が亡くなりました。 二十数年前に曾祖母が立て続けになくなって以来、本当に久しぶりに葬儀というものに参列しました。 はるか昔に参列したその曾祖母の葬儀は、幼かったこともあって記憶が断片的です。したがって自意識のはっきり…

昨日よりマシに生きたい:「明日こそは/It's not over yet」

今週のバビロン(アニメ)を観てから気が滅入っています。。ショックすぎて。 生理前だからとか、寒くなってきたからだとか、仕事がいまいち上手くいかないからだとか、他にもいろんな原因があるのかもしれませんが、とにかくどこか憂鬱で、億劫で、気分が塞…

知を愛し求める:『know』

現在放送中のアニメ『バビロン』がめちゃくちゃ面白くて、原作者の野崎まどさんの著作を漁っています。 『know』はバビロンとはまた違った雰囲気で、やはりこれも示唆に富む良作でした。 know (ハヤカワ文庫JA) 作者: 野崎まど,シライシユウコ 出版社/メーカ…

もう一人の私、もうひとつの人生:『ブルーもしくはブルー』

山本文緒さんの作品は本当にどれも暴力的なまでの面白さだと感服しました。 ブルーもしくはブルー (角川文庫) 作者: 山本文緒 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1996/05/01 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ (77件) を見る ドッペルゲ…

どんな銃で鎮魂されたいか:『炎炎ノ消防隊』

今週ずーっと頭から離れないアニメが『炎炎ノ消防隊』でした。最新話がとても印象的で、鎮魂とか信仰とか弔いとか、そういうことをただただ思い巡らせていたのです。 炎炎ノ消防隊 Blu-ray 第7巻 出版社/メーカー: DMM pictures 発売日: 2020/03/27 メディア…

のんきなおじさんになりたい:『水は海に向かって流れる』

常々思っていることに、「のんきな大人になりたい」というのがあります。 見方によってはすでにじゅうぶんのんきな大人になってるのかもしれませんが、自分の理想とする”のんきな大人”の見本のような人を目にすると、私はまだまだ肩の力が抜けきれてないなぁ…

人生リセットボタンを押すか押さないか:『カルテット』

2次元が大好きでアニメや漫画やゲームばかり目がいきがちですが、最近テレビドラマも面白いなぁと思ってよく観てます。 カラオケでいつも「おとなの掟」を歌うんですが、この曲が主題歌であるテレビドラマ『カルテット』は観よう観ようと思っているうちに時…

冴えた子守唄:WONK「Blue Moon」

一昨年くらいからかなり好きな日本のバンドの一つが”WONK”です。 ライヴも行ったことがあって、生で観ても圧倒的な演奏力と音の良さがやみつきになるのですが、最近出た新しいアルバム『Moon Dance』の1曲めが好きで好きで夜寝る時や夕方の酔っ払った気だる…

成長と魅力:『美しい彼』

8月から(また)職場が変わりました。 と言っても今回は転職というよりは異動で、同じ会社ではあるのですが業務内容も勤務地も大きく変わって、人口増の東京まで毎日30分くらい電車に揺られて通勤するようになりました。 ここ数年は家から職場まで徒歩15分と…

芳醇な歌声とターバン:Yuna

最近猛烈にハマりつつあるマレーシアのシンガー・Yuna。 Pink Youth ユナ & Little Simz ポップ ¥250 provided courtesy of iTunes この「Pink Youth」という曲がラジオから流れた時とてもいいなと思い、 その後Youtubeで最近公開されたばかりのMVが、またな…

美と偏見と価値観:『ララバイ・フォー・ガール』

美容系の会社に転職して1年が経ちました。 三十路目前独身女性となった私は、中学や高校の頃のようにファッションに興味があるわけでもコスメに関心があるわけでもなく、いつも同じ髪型で休みの日はスッピンでいつも同じユニクロか無印良品の服を着ています…

人との関係性と食事:『セッちゃん』

日比谷シャンテの3階にある本屋「日比谷コテージ」が好きです。 今年の冬の終わりくらいに、日比谷で映画を観ようとチケットを買って、開場前の暇つぶしに日比谷コテージをふらついていた時手に取った漫画がずーっと意識の底からはがれ落ちずにひっそりと佇…

生活水準と愛と幸せについて:『ワンルームエンジェル』

私はたまたま中流家庭に一人っ子で生まれて、たまたま父が大企業に勤めていて、 両親ともそこまで浪費家でもなく、子供にまあまあなんでもやらせてまあまあ何でも買い与える人たちだったので、 生活にこれといった不自由は感じませんでした。 小学校の頃も、…

『はやく老人になりたいと彼女はいう』

先月から出張で内陸の地方都市に滞在しています。 人口30万人ほどのこの街は電車の本数も商業施設も娯楽施設も少なくて周りは見渡す限り山ばかり、気温がいつまでも低く桜もいっこうに咲きません。 駅のホームに立つと、あまりの静寂に不安な気持ちになるほ…

美しさについて:『エフェメラル -FANTASY ON DARK-』

昨年末のセールでVitaにダウンロードしていたゲームを今頃プレイしました。 予想以上に示唆に富んだ良作でした、『エフェメラル -FANTASY ON DARK-』。 エフェメラル -FANTASY ON DARK- - PSVita 出版社/メーカー: dramaticcreate 発売日: 2018/01/18 メディ…

ホーンテッド・オバケストラ

アニメやゲームのオープニング曲やエンディング曲、キャラクターソングというのは、メロディや歌い手の歌唱力や主題である物語が融合して、普通の商業音楽とはまた違った魅力があると思います。 近年は、流行りの『ヒプノシスマイク』もそうですが、音楽が先…

いつの間にかめちゃ応援してた:『風が強く吹いている』

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』以来とても泣いたアニメです、現在放映中の『風が強く吹いている』。 アニメ「風が強く吹いている」 Vol.1 Blu-ray 初回生産限定版 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2019/01/16 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ…

恋と宇宙:Friendly Fires「Love like waves」

最近とても気に入っている曲があります。 Friendly Firesの「Love Like Waves」。 Friendly Fires - Love Like Waves Friendly Firesの曲って全体的に宇宙っぽくて最近すごく気になっています。 特にこの曲は歌詞も雰囲気的に好きです。 恋の始まりの、自分…

『チーズ・イン・ザ・トラップ』

2019年最初のエントリです。遅くなりましたがあけましておめでとうございます。 昨年末から夢中になって読んでいた漫画が『チーズ・イン・ザ・トラップ』! 徹夜で読み進めるほどハマりました。 チーズ・イン・ザ・トラップ(1) 作者: soonkki 出版社/メーカ…

どうしようもなく寂寥:「心の瞳」とグリッドマン

毎日いろんなアニメを観てるんですけど、ちょっとしたエピソードで泣けて、つくづく歳をとったなぁと感じます。 『やがて君になる』の七海先輩の姉への投影とそれが両親や周囲の人々に受け入れられない葛藤とか、『寄宿学校のジュリエット』のペルシアが自分…

手紙を通して世の中を知る:『三島由紀夫レター教室』

先日青山の某コーヒースタンドに置いてあった『三島由紀夫レター教室』という文庫が面白くてハマってしまいました。小説を読んでこんなに爆笑したのは本当に久しぶりです。 三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 筑摩書房 …

情報化社会と夢と現実と:『CharadeManiacs』

また面白い乙女ゲームに出会ってしまいましたよ・・・! CharadeManiacs - PSVita 出版社/メーカー: アイディアファクトリー 発売日: 2018/08/09 メディア: Video Game この商品を含むブログを見る 次の日朝から仕事なのに、夜中の3時過ぎまで夢中でプレイし…

終末感に浸りたい:『Collar×Malice -Unlimited』

仕事に疲れてくさくさした心を癒してくれるのはアニメとお酒と乙女ゲームです。 オトメイトの人気作品『Collar×Malice』のファンディスク(続編)をここ数日だらだらプレイしていたのですが、本編のバッドエンド後のアナザールートともいうべき”アドニス編”…

日々の燃料としての音楽:ペトロールズ「表現」

台風来てますね。 幸い昨日から休日なので映画館に行ったり美術館に行ったりしてのんびり過ごしましたが、明日から4連勤で憂鬱です。 今まで土日祝日休みの典型的週休2日制で暮らしてきましたが、今の仕事に就いてから3日以上の連勤がとても苦痛になりました…

感情の洪水:『セザンヌと過ごした時間』

アニメじゃない映画でここまで心を揺さぶられる作品は本当に久しぶりでした。 セザンヌと過ごした時間(字幕版) 発売日: 2018/05/31 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 美術に明るくない人でもセザンヌの名前だけは聞いたことがあると思いま…

自分を受け入れて、ゆるく:『ルームロンダリング』

なんの気なしに映画館で観た映画が好きな雰囲気のものでほっこりする休日。 roomlaundering.com オダギリジョーに釣られて観たんですが、音楽やテンポもよくてなかなか楽しめました。 あらすじは以下。 5歳で父親と死別した八雲御子。翌年には母親も失踪して…

ただじゃ起き上がらない:『来世は他人がいい』

小西明日翔先生に完全にどハマりしてます。なんて面白い作品を描くんでしょう。素晴らしすぎます。 来世は他人がいい コミック 1-2巻セット 作者: 小西明日翔 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/07/23 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 主…